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米国税理士が解説!Streamlitで会計・税務業務を劇的に効率化するアプリ開発術

米国税理士が解説!Streamlitで会計・税務業務を劇的に効率化するアプリ開発術

会計・税務の世界は常に変化し、その複雑さからくる業務負荷は計り知れません。データ入力、計算、レポート作成…これらの繰り返し作業に時間を費やすことで、本当に価値あるクライアントサービスや戦略的アドバイスに集中できていないと感じることはありませんか?

そんな悩みを解決する強力なツールが、Pythonベースのウェブアプリケーションフレームワーク「Streamlit」です。プログラミングの知識が限られていても、簡単にインタラクティブなアプリを構築し、日々の業務を劇的に効率化できます。今回は、米国税理士の視点から、Streamlitを使った具体的な業務効率化アプリの作り方を解説します。

なぜ今、会計・税務にStreamlitなのか?

  • 開発の速さ: 複雑なウェブ開発の知識が不要。Pythonコードを書くだけで、数分で動くアプリを作成できます。
  • Pythonの活用: データ分析、機械学習、自動化など、Pythonが持つ豊富なライブラリと連携し、高度な処理をアプリに組み込めます。
  • 直感的なUI: コードはシンプルですが、見栄えの良いユーザーインターフェースが自動的に生成されます。
  • インタラクティブ性: ユーザーが入力した値に基づいてリアルタイムに結果を更新する、動的なアプリを簡単に作れます。

実践!シンプルな月次収益計算アプリを構築

今回は、日々の会計業務でよくある、簡単な月次収益と費用の計算を行い、純利益を算出するアプリを作成してみましょう。これにより、経営状況を迅速に把握できます。

Streamlitアプリのコード

以下のPythonコードをmonthly_profit_app.pyという名前で保存してください。


import streamlit as st

st.set_page_config(layout="centered", page_title="月次損益計算アプリ")

st.title("📈 月次損益計算アプリ")
st.write("今月の収入と費用を入力して、純利益を計算します。")

# --- 収入の入力 --- 
st.header("収入 (Income)")
service_revenue = st.number_input("サービス収益 (Service Revenue)", min_value=0.0, value=0.0, step=100.0, format="%.2f")
other_income = st.number_input("その他収入 (Other Income)", min_value=0.0, value=0.0, step=100.0, format="%.2f")

total_income = service_revenue + other_income
st.metric(label="合計収入 (Total Income)", value=f"${total_income:,.2f}")

# --- 費用の入力 --- 
st.header("費用 (Expenses)")
rent_expense = st.number_input("家賃 (Rent)", min_value=0.0, value=0.0, step=100.0, format="%.2f")
utilities_expense = st.number_input("光熱費 (Utilities)", min_value=0.0, value=0.0, step=10.0, format="%.2f")
salary_expense = st.number_input("給与 (Salaries)", min_value=0.0, value=0.0, step=100.0, format="%.2f")
office_supplies = st.number_input("事務用品費 (Office Supplies)", min_value=0.0, value=0.0, step=1.0, format="%.2f")
marketing_expense = st.number_input("広告宣伝費 (Marketing)", min_value=0.0, value=0.0, step=10.0, format="%.2f")
other_expenses = st.number_input("その他費用 (Other Expenses)", min_value=0.0, value=0.0, step=1.0, format="%.2f")

total_expenses = rent_expense + utilities_expense + salary_expense + office_supplies + marketing_expense + other_expenses
st.metric(label="合計費用 (Total Expenses)", value=f"${total_expenses:,.2f}")

# --- 純利益の計算と表示 --- 
st.header("結果 (Results)")
net_profit = total_income - total_expenses

if net_profit >= 0:
    st.success(f"純利益 (Net Profit): ${net_profit:,.2f}", icon="✅")
else:
    st.error(f"純損失 (Net Loss): ${abs(net_profit):,.2f}", icon="❌")

st.markdown("--- ")
st.caption("© 2023 [あなたの事務所名] ")

アプリの実行方法

  1. Pythonのインストール: お使いのシステムにPythonがインストールされていることを確認してください。
  2. Streamlitのインストール: ターミナルまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
    pip install streamlit
  3. アプリの実行: monthly_profit_app.pyを保存したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
    streamlit run monthly_profit_app.py

ブラウザが自動的に開き、作成したアプリが表示されます。数値を入力すると、リアルタイムで合計収入、合計費用、純利益が更新されることを確認できます。

このアプリからさらに広がる可能性

このシンプルなアプリは、Streamlitのほんの一部を示しているに過ぎません。例えば、以下のような応用が考えられます。

  • 税金計算シミュレーター: 年間所得を入力し、概算の連邦税・州税を計算するツール。
  • 減価償却計算ツール: 資産の種類や取得価格、耐用年数を入力して、毎年の減価償却費を算出。
  • 予算対実績分析ダッシュボード: 既存の会計データ(CSVやExcel)をアップロードし、予算との差異をグラフで可視化。
  • クライアント向けデータ入力フォーム: クライアントが税務情報を直接入力し、効率的にデータ収集。

まとめ

Streamlitは、プログラミング初心者でも迅速に業務効率化ツールを開発できる、会計・税務プロフェッショナルにとって非常に価値のあるフレームワークです。複雑な計算やデータ処理、あるいは単純な入力作業の自動化まで、Streamlitを活用することで、私たちはより戦略的かつ創造的な業務に時間を費やすことができるようになります。

ぜひ、あなたもStreamlitを使って、日々の業務を革新してみてください。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

#Streamlit #Python #業務効率化 #会計税務 #アプリ開発